茂木健一郎『生きて死ぬ私』

昨日まで旅行していた。旅先で、茂木健一郎の『生きて死ぬ私』を読んでいた。茂木健一郎をちゃんと読むのは、随分昔に読んだ『脳と仮想』以来だ。今回の本は、三十代の茂木が書いたエッセイだった。彼は、あまり手に取る気にならないような本も沢山出しているけど、やはり読みやすくて美しい文章を描く人だと思う。脳科学者としての評価はよく知らない。しかし、少なくとも、エッセイストとしての茂木は、私に楽しい読書の時間を提供してくれる。といいつつも、最近ラカンを読んでいることもあり、斎藤環との公開書簡の内容は気になっている。ラカン研究者としての斎藤はクオリアの存在を認めることができないと言う。この書簡に茂木がどのように返信したのか、暇があったら調べてみよう。(といってもこのところ大抵は暇してるんだけど)